会長の部屋

2月2日会長の時間「人口減時代がやって来る」

2024年2月5日

2月2日会長の時間「人口減時代がやって来る」

皆様こんにちは。昨日で能登半島地震から1ヶ月が経ちました。改めてお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災者の方々が一日も早く日常の生活を取り戻されることを祈念いたします。

 

ところで働き手の人口が今の8割になる2040年。私たちの生活はどうなるのでしょうか。先日朝日新聞に掲載された記事を参考に話をさせていただきたいと思います。

 

新潟県で鏡餅を作っているサトウ食品では例年12月まで受け付けていた、スーパーからの受注を、昨年は10月末で締め切ったそうです。人手不足がその理由です。また同じ新潟市では水道管の修繕工事の落札者が見つからず、22年度の入札不調は23件あったそうです。「深夜作業は人が集まらない」のがその理由です。このままでは冬、寒さで水道管が破裂しても、直してもらえない家庭が出てくることが危惧されます。

 

問題は新潟だけの話ではありません。先日国立人口問題研究所の将来推計人口では、2050年にはここ諫早市の人口減少率は約30%、長崎市、佐世保市で約32%、つまり3人に1人が減るそうです。特に諫早市の10代は約45%、20代、30代は40%減るそうです。

 

経済活動の対策として、労働の一部をロボットに置き換えることが考えられます。現状では協働ロボットでも1台数百万円かかるそうで、費用に対して効果が出れば導入が進むかもしれません。ロボットと言えば、バイパスにあるジョイフルや浜寿司で働いているロボットを見たことがあります。ジョイフルのロボットは頼んだ料理を確実に届けてくれました。確かにロボットは文句は言わないし、残業代も払わなくていいですね。ちなみに浜寿司のロボットは1台250万円だそうです。

 

また、外国人、特に東南アジアの人たちを雇う動きも活発化しているようです。日本人が嫌がる3Kの仕事でも、まだまだ人件費が安い国では、賃金次第では日本に魅力を感じている東南アジアの人も多いでしょう。日本語の指導をしたり、親身に世話ができるか、が定着のカギになります。いずれにしても、確実にやって来る「人口減時代」。今のうちに手を打っておくことが必要かもしれません。

 

御静聴ありがとうございました。