会長の部屋
8月3日 「山の遭難」
2023年8月3日 「山の遭難」
先週の日曜日、7月30日に経ヶ岳に登るつもりで大村の黒木を出発しました。しかし行方不明者の捜索に来ていた若者に会い、12年前自分も滑落し迷惑をかけたことを思い出し、金泉寺に向いました。
その日はオオキツネノカミソリが最盛期を迎えていました。出発して1時間で西野越に着きました。ここはオオキツネノカミソリの大群落があり、その福岡から来て行方不明になった人も、この花を見に来ていなくなったそうです。
その西野越を少し登ると三叉路に出て、左に行くと金泉寺、右に行くと中岳を経て五家原岳に至ります。金泉寺方面に少し行くと、南側の杉林を消防隊が棒を持ち捜索していました。その後登山者に会い、行方不明になった人について聞きました。その人は7月26日午後3時半奥さんに「花を見に行く」と言って金泉寺を出て行ったそうです。4日前です。行き先は西野越だと思われます。
金泉寺の前の椅子のところに消防隊の方が数名ずつ集まっておられました。県の消防隊と大村市の消防隊の2班に分かれていました。私のような一人で捜索したい者はだれにその旨を言ったらよいのか、わかりません。金泉寺の山小屋に入り、一息つき単独で西野越に探しに行くことにしました。
西野越に戻り、オオキツネノカミソリが咲いている花畑の間に道を見つけました。この道には花は咲いておらず踏みつける心配もありません。ただ本当の道ではない、雨が降れば川になる道です。私は行方不明者の名前を呼びながら、そこを下り始めました。20分ほど下ったところで大きな石に乗ると動きました。浮石です。下手すると捻挫します。ロープを使える人と一緒に来なかったことを悔やみました。他に誰もおらず、迷惑はかけられない、と思い元の登山道に引き返しました。
山道を踏み外しても、自分で山道に戻らなければなりません。誰も見つけてくれません。命は自分で守らなければなりません。遭難者は大体水を求めて沢に下ります。お子さんやお孫さんが山でいなくなったら、沢を探して下さい。遭難者はそこにいます。
